ガラスの仮面のヒロイン・北島マヤ。この名前の由来は名字は歌手の「北島三郎」から来ていると友人から話しを聞いたことがあります。

少女漫画のヒロインは大抵は可愛らしいとか、大人っぽいとか、お転婆のイメージが多いのですが、この北島マヤだけは漫画とはいえ、見てても平凡な女の子そのものです。

しかも小さいときに父親を亡くしたマヤは、母の春の働くラーメン店で住み込み状態でした。決してお金持ちでもなく、どこにでもいるような中学生で見かけは平凡そのものでした。そして学校の成績はよいわけでもなく、いつも母親から「役たたずのみそっかす!」と叱られてばかりいました。

そんなマヤが本格的に演劇に目覚めたのは、師匠となる月影先生との出会いでした。月影先生はマヤが一度見た芝居のセリフを一度で暗記してしまうことや、演じた俳優の動きやポーズも見事に覚えてしまう才能を見出して、マヤを1人の女優をして育てて行くことを決めて、劇団つきかげに入団させます。

マヤは演劇が大好きで、本当に演劇の勉強ができるんだ~と感動しますが、でも道のりは思ったよりも険しく決して生易しいものではありませんでした。

月影先生の厳しい特訓にも耐えて、マヤは女優としての道の階段を登り続けます。そんな時、劇団オンディーヌで出会ったボーイフレンドの桜小路君とは恋仲となり2人はとっても仲良くなります。

しかし劇団つきかげと劇団オンディーヌは敵同士であり、桜小路君とマヤの恋仲はなかなか進展しませんでした。激しい競争が続く中、マヤは演劇への情熱がますます熱くなり、いつしか桜小路君との恋よりも、演劇の方を選んでしまいました。

マヤが自分の方に思いが来ていないことを知った桜小路君ではありましたが、それでも彼はマヤのことが好きでした。

そしてマヤ自身の女優としての大きな変化は「奇跡の人」を演じたことで「最優秀助演女優賞」を受賞したことから始まります。ここからマヤは芸能界入りし、テレビ女優として活躍することになります。

月影先生はそんなマヤの女優としての成長を見守り、「紅天女」候補としてライバルの姫川亜弓と共にその名前を挙げました。

テレビ女優としてのマヤの活躍は大成功に見えたものの、隠れた人物の陰謀によって芸能界を追いだされてしまいました。その最中に突然の母の死の知らせなど、マヤは絶望のどん底に落とされてしまいました。

次々に起こるマヤの悲劇は、彼女の女優生命の危機すら感じました。そしてとうとうマヤは演劇に対する自信をすっかり失ってしまい、一時は再起不能状態寸前にまでなりました。

でもマヤの中では演劇を忘れることは出来ません。芸能界を追放されてもマヤの演劇に対する炎は消えておらず、周囲の暖かい励ましでまた新しい女優への道を切り開こうとしました。

ライバル・姫川亜弓と共に、紅天女を目指すマヤ。「ふたりの王女」「オオカミ少女」などで好評を博し、またマヤは更なる大女優としての成長を遂げていきます。

ガラスの仮面のヒロインマヤ!彼女の演劇の情熱の炎は誰も邪魔することは出来ません。マヤの演劇才能は天性なのですから!