大和和紀先生の漫画作品は、時代物が多い模様です。1966年(昭和41年)週刊少女フレンドよりデビューしました。

デビュー以降、大和先生は週刊少女フレンドにて沢山の漫画作品を出しました。1971年(昭和46年)の「モンシャリCo Co」ではテレビアニメ化されました。(実はこの作品は私はテレビで見たことがありません。)

大和先生の出す漫画作品には特徴があります。それは現代よりさかのぼった過去の時代を背景にした漫画が多い事です。

過去の時代を漫画にすることは大変です。歴史をまずよく調べてからでないと漫画は描くことが出来ません。それに多少は勉強をしておかないといけません。

漫画家はただ絵が上手だけでは通用しない世界です。物語を描く以上、それにまつわるエピソード、色んな情報を正確に調査しないと作品が出来上がりません。まさしく厳しいです。

1973年(昭和48年)~1974年(昭和49年)に発表された「ラブパック」は平安朝を背景にした漫画作品で、後にテレビにてドラマ化されました。しかしまだこの頃は大和先生の作品は読んだことがなく、作品の詳細は分かりません。

1975年(昭和50年)に出した「レディーミツコ」では明治時代を背景にした作品であり、ヨーロッパの貴族男性と結婚した日本人女性の人生が描かれています。

明治時代と言えば、私の祖父母世代。時代物を描くことは、当時としても相当難しかったと言えます。多分大和先生は明治時代のことを色々調べながら作品を描かれたんだと思います。何とも凄い話です。

それに大和先生は日本国内のストーリー漫画が多くて、勿論登場人物も日本人の名前なので、分かりやすかったです。

写真で大和先生の顔を拝見したことがなく、一体どんな顔立ちなんだろうか?と想像もつきません。でも先生の絵のタッチでず~っと想像してきましたので、多分こういう顔をされているんだろうと長い事推測してきました。

1978年(昭和53年)以降になると大和先生は、今までのフレンドから「月刊mimi」に移行し、少女漫画作品を沢山出しました。

月刊mimiになってからも、先生は時代物の漫画作品を多く執筆され、多くの作品が宝塚や実写版映画になったりするほどの実績を残しました。

正直言いますと大和先生の作品には、余り詳しくない私ですが、昔から現在に至るまで時代物を背景にした作品が多く見られますので、これが先生の大きな特徴、そして魅力なんだと感じております。

それに大和先生の作品は後に塗り絵として販売されるようになり、「大人の塗り絵」として書店に沢山並んでいるのを見たことがあります。

私が感じた限りでは、先生の描かれたタッチは塗り絵としてはとっても塗りやすいです。これは私個人の感想ではありますが、本当に塗りやすくて色の構成がしやすいです。

2016年(平成28年)で、大和先生はデビュー50周年を迎えあちこちで催しものが開催されました。ひとえに50周年とはいえ、漫画を半世紀に渡って描いてこられたことはますます私は敬服いたします!

大和先生、以後はどんな作品を描いていくのか楽しみです。