ヒロイン・オスカルの大切な人と言えば、何といっても幼馴染であり、遊び相手でもあったアンドレです。アンドレがオスカルと初めて出会ったのは、8歳の時でした。彼は両親を亡くした後、ジャルジェ家にお使いする祖母の元へ引き取られました。

オスカルからは「ばあや」と呼ばれていますが、アンドレにとっては祖母ですから勿論「おばあちゃん」と呼んでいます。祖母からオスカルのことを聞いたアンドレは、どんな可愛い女の子だろう?と期待しますが、オスカルと出会った瞬間、「僕が欲しいのは、剣の相手だ。」と言われ、アンドレの頭の中に描いていた可愛い女の子のイメージはもろくも崩れてしまいました。

その後アンドレは祖母と共にジャルジェ家にお使いすることとなり、主人であるオスカルと行動を一緒にすることが多くなりました。それからはアンドレはオスカルを決して男性として見ることはなく、1人の女性として徐々に意識していくようになります。

アンドレが青年へと成長した時、オスカルがスェーデンの貴族フェルゼンに淡い恋心を抱いていることを知ると、複雑な思いにかられます。アンドレ自身は元々平民育ちで、オスカルは貴族の娘であり、アントワネット専属の近衛兵です。いつも一緒に行動してても貴族と平民ではいくら何でも身分が違いすぎる…その時点でアンドレは苦しみます。

ですがアンドレは「オスカルのためなら何でもする。あいつは光で俺は影として見守りつづける!」と決心します。この時はまだオスカルはまさかアンドレが自分に対して好意を寄せていることは気づいてはいません。

その後黒い騎士が貴族の家ばかりを狙って、宝石類を盗むといった窃盗事件が発生し、アンドレがその黒い騎士の偽物として、本物の黒い騎士をおびき寄せることをオスカルと計画を立てました。

まずアンドレ糞する黒い騎士がおとりとなって出て行くと、そのうち本物の黒い騎士が現れました。隠れて待ち伏せていたオスカルが黒い騎士を捕らえようとしたところ、急に黒い騎士は剣を出して運悪くアンドレの左目を直撃してしまいます。

アンドレは左目に大けがをしつつ、「お前の目でなくてよかった。」とオスカルに言います。
アンドレのオスカルへの愛情は日増しに濃くなっていき、オスカルもまたアンドレが自分を愛していてくれたことに気づいていきます。

ですが医師の忠告にも関わらず、左目の怪我がまだ十分回復していないうちに包帯を取り、オスカルのためにアンドレは色々尽くします。ですが彼の目の病状は失明の危機にさらされていました。

そしてフランス革命勃発の時に、オスカルはアントワネット専属の近衛兵を辞めて、衛兵隊の隊長となりました。そしてアンドレも失明のことを隠しつつ、オスカルを守るために衛兵隊の隊員の1人として入隊します。

ここまでして自分の為についてきてくれるアンドレの気持ちをオスカルは嬉しく思い、そしてついに2人はお互いに愛しあっていることを確かめ合うことが出来ました。そしてオスカルは言います。「この戦いが終わったら結婚式だ。」と。

でもアンドレの目はもう殆ど見えなくなってしまい、残された右目も負担がかかったことで両目共にとうとう失明してしまいました。いくら隠しても隠し通せることは出来ず、すでに祖母や隊員のメンバーに分かってしまいます。

2人は結婚の約束までしましたが、フランス革命戦争の戦いは激しくなっていくばかりで、銃撃戦の中オスカルが狙われて撃たれそうになる所を発見、アンドレはオスカルを庇って銃に撃たれて戦死してしまいました。

本当にアンドレは幼いときからオスカル一筋でした。彼女だけをひたすら愛し続けた素晴らしい男性です。