ベルサイユのばらは、フランス革命をテーマにした作品でした。この漫画のお蔭で、世界史が好きになったという、同級生がいました。確かに歴史上のことを漫画で紹介することは、実に分かりやすくていいのですが、大人になってから改めてフランス革命の恐ろしさを知りました。

ルイ15世逝去後、孫のルイ16世が国王陛下、そして妻のマリーアントワネットが正式にフランス王妃になったことでパリ市民は世の中がよくなり、そして生活ももっとよくなるのではないかと期待していました。

ですがパリの下町の貧困生活に変化は見られず、パリの貧しい人々はルイ16世とアントワネットはパリ市民のことを真剣に考えていないと反発心を持つようになります。そして政略結婚だったため、なかなか子宝に恵まれなかったアントワネットは孤独感から、やりたい放題の毎日。そして夫のルイ16世も妻と時間を共にすることはなく、自分のしたいことだけをしていました。

まあ、結局はちゃんと3人の子どもを授かったルイ16世とアントワネットではありましたが、だからと言ってパリ市民のことを真剣に考えていたわけではありません。

そんな貴族界に対して不満を爆発させたのが市民革命→フランス革命です。

そしてそれは戦争として大きく発展し、人間同士の醜い闘いが始まりました。戦争は大昔から世界の何処かで大概は起こっていました。ですが戦争することによって、世の中がよくなるのか?と言えばそうではありません。

人間同士の殺し合いですから、当然人口は減りますし、銃で撃っても殺人罪にはなりませんでしたからね。

太平洋戦争時代でも日本は、「戦争に勝つ」「お国のため」「天皇陛下バンサイ!」と謳っていました。それに1人でも戦争に反対すると「非国民」呼ばわりされたものです。今でこそ日本は平和主義国になり、憲法第9条で「戦争放棄」で守られてますが、今後どうなるかは分かりません。

そういえば私が子供の頃、「また戦争って起きるのかな?」って両親に聞いたことがあります。そうすると母親は「この長い人生、また戦争が起きるかも。もう二度と起こらない保証は何処にもない、巻き込まれる可能性は否定出来ない。」と話していました。

その後湾岸戦争、イラン・イラク戦争など海外では戦争が起きてきました。やっぱり世界全体で平和主義をするのは難しいのです。

戦争しても同じ人間同士の醜い争いです。銃撃戦、核ミサイル、砲弾など日本列島に攻撃がくればもうたちまち日本は全滅の危機です。

ベルばらの様に、フランス革命で命をかけて戦ったオスカル、アンドレは本当に立派でした。自分の命の危険も顧みず一生懸命戦っていました。ですが2人とも戦死していますから、やはり多くの人を悲しませてるんですね。

どの戦争でも言えることですが、命を落としてしまえば残された人間たちに多大な不幸をもたらすことが待っていることを全世界に伝えたいです。

これはフランス革命をはじめとする、過去の戦争も全部含みます!