1789年7月14日、フランス革命が起こりました。この革命でオスカル、アントワネット、アンドレ、フェルゼンの4人の重要人物たちの人生の歯車が大きく狂いだしたと言えます。

そもそもフランス革命が起こったきっかけはパリをはじめ、フランス市民がアントワネットを取り巻く王家のやり方に不満を爆発させたことです。

ルイ16世は何とか世の中を変えるために対策案を講じましたが、ダメでした。ますますフランス市民の不満・怒りは止まることなく、ついにはフランス革命戦争が起こる羽目になりました。

重要登場人物にもフランス革命により、大きな変化が訪れました。ヒロインのオスカルはパリ市民のあまりにも惨めな貧困生活を目の当たりにしたせいで、アントワネット専属の近衛兵を辞職し、フランス衛兵隊になりました。

アンドレはオスカルを助けるため、衛兵隊の隊員の1人になりました。

アントワネットは今までの優雅な王室の生活から一変、夫のルイ16世や子供達とベルサイユ宮殿を脱出する羽目になりました。これは市民からの暴動を避けるためでした。

フェルゼンは、忘れることのできないアントワネットのため、フランスから逃げる手助けをしました。

オスカルはフランス衛兵隊の隊長として、フランス革命戦争へ自ら突入していきます。しかし彼女はすでに結核に侵されており、その病魔を隠してまで戦いに参加するといった有様でした。普通の女性として育っていれば、今頃は幸せな結婚が出来て子供も授かったろうにと父は、オスカルを男性として育てたことを後悔します。

アンドレはやはり相思相愛になったオスカルとはもう一時も離れることは出来ず、いつも傍にいて彼女を手助けすることを決意し、隊員に加わりました。ですが彼自身も目が失明に近い事を隠していましたが、後に別の隊員によって発覚してしまいます。

戦争はどんな時代でも起こっていましたが、人間と人間との醜い争いにしか過ぎません。銃で人を簡単に撃ち殺す。これは大昔では当たり前のことでしたが、戦争で命を落とせば悲しむのは残された家族です。

果たして戦争して世の中がすぐに良くなると言えるのでしょうか?ただただ生身の人間の殺し合いして何の意味があるのでしょう?私には理解できません。

オスカルはフランス市民の味方として、近衛兵を辞職して自分からフランス衛兵隊に志願しました。この正義感の強さは男性並みを遥かに超えていたと言えます。本当にたくましい女性・オスカルです。

でも愛するアンドレと戦争に参加するのはやはり危険がともないました。オスカルが敵兵に銃で撃たれそうになったのを発見し、オスカルを庇って銃で撃たれてしまったアンドレ…そこでオスカルはアンドレの自分に対する激しい愛情を感じつつも悲しむ暇がありませんでした。只ひたすら戦っていました。

ですがヒロイン・オスカルにもやがて無残な結末が!バスティーユ銃撃戦でついに銃撃戦に巻き込まれ、命を落としてしまいました。ヒロインが死んでしまってはもう物語は終わりか!となりますがまだまだ残されたアントワネットとフェルゼンの悲しい結末までもが待ち受けていたんですね~ベルばらには!

フランス革命をきっかけにやはりオスカル、アンドレ、アントワネット、フェルゼンの4人には「死」をともなう結末が待っていたことが共通しています。