キャンディ・キャンディのストーリーの中でヒロイン・キャンディの引き立て役といえば、ラガン家の意地悪兄妹ニール&イライザです。2人の両親はとても甘く、特に母のサラは子供達に対しては大甘でした。

ですからニールもイライザも共に性格が悪い上に、我がままで自分より弱い立場の者をけなす、バカにする、イジメるなど本当にいい所なしの兄妹です。ですが意地悪兄妹の割には、仲が良かったんですね。

そしてイライザの話し相手として、ポニーの家からキャンディを引き取りますが、初めての出会いからもう最悪でした。バルコニーから下にいるキャンディに洗面器で水をかけてびしょぬれにさせたり、ラガン家での暮らしを始めたキャンディに様々ないたずらをしかけては、キャンディのせいにしていました。

そしてイライザはキャンディのことを「くさあい!」そしてニールはキャンディの髪を引っ張ったりするなどイジメはどんどんエスカレートしていきました。でもキャンディはニールと対等に喧嘩して勝ちましたが、ニールのわざとらしい泣き声で、ラガン夫人に叱られたりするなど何とも理不尽な扱いをされました。

その後もイジメは続きます。キャンディがパーティーでアンソニーと踊ったことを妬んだイライザはキャンディを話し相手から使用人にするようにラガン夫人に話します。ラガン夫人もキャンディを甘やかした、これからの対面を考えたらその方がいいと考え、屋根裏部屋から馬小屋で寝起きするように命じます。

キャンディにとっては辛い日々の連続でしたが、彼女は決して負けてはいませんでした。ニールにしてもイライザにしても、さんざんキャンディをイジメてたわりには全然勝てることは出来ませんでした。

一番最初に2人がキャンディに負けたのは、ポニーの家からの手紙を読んでいたキャンディの邪魔をし、丘の上の王子さまの落としたペンダントを取り上げて、キャンディを泣かせてしまいました。が、キャンディがバラの門の前でアンソニーと出会い、元気を取り戻して通りかかるとまたもや2人は「泣き虫がきたぞ~返して返してよ~!」「あんたいつ孤児院に帰るの?」とからかいます。

でもキャンディが自信たっぷりに「帰らない!」と発するとたちまち2人は悔しがりました。キャンディは「これからもくだらない意地悪沢山するだろうな。でもどんな意地悪するのか楽しみ!」と開き直ってしまいます。

それでもキャンディのイジメに懲りない2人は、今度はキャンディに泥棒の濡れ衣を着せてしまいます。しかもエルロイ大おばさま、ラガン夫人の前で自分たちの業と仕掛けた罠なのに、キャンディが泥棒なんだと信じ込ませ、メキシコへ売り飛ばそうとしました。

キャンディを泥棒にしたてたことで、一度は追い出したことに成功したと感じたニールとイライザでしたが、またもやここで負けました。

しかし、ひょんなことからニールはキャンディを意識するようになりました。その理由はニールが街中で不良にからまれていたのをたまたまキャンディが通りかかって助けたからでした。

もしかして自分に気があるのではないか?とキャンディに猛烈に迫るニールでしたが、キャンディに「あなたが大嫌い!」ともろに言われて怒りが込み上げました。ですがやはりキャンディを諦めきれないニールは卑怯な手段で家族を巻き込んで「ウイリアム大おじさまの命令でニールと婚約せよ」と命じさせます。

しかし真実を知ったウイリアム大おじさまの出現で、婚約は簡単に解消されてしまいました。

ニールとイライザはどんな意地悪をしても、常にキャンディには負けていました。結局悪いことをすると必ず後でお返しが来るという証でしたね。