キャンディにとって、心強い味方でもあり、時にはボーイフレンド、そして大きな存在であったアードレー家の一族のステア&アーチーの兄弟がいます。正式名はアリステア・コーンウェル、アーチーボルト・コーンウェルです。

この2人の兄弟はとっても仲が良く、そして従弟のアンソニーとも仲良しでした。アンソニーと3人スコットランドの衣装に身を包み、バグパイプが吹けます。元々アードレー家はスコットランド系だと言われています。

まず弟のアーチーがキャンディと出会ったきっかけは、アーチーがステアの作った水の門の船で昼寝をしていた時に、キャンディが誤って門の留め金を引いてしまったことでした。

アーチーが「ボートが流されちまう~早く投げ縄取ってくれよ!」とキャンディに叫び、縄を見つけたキャンディがアーチーめがけて投げると見事に的中しました。

アーチーはとてもおしゃれな青年で、シルクのブラウスを濡らしたくなかったので、わざと泳がなかったのです。アーチーは一目でキャンディを気に入り、手にキスしたり、投げキスをしたりするなどなかなか見せてくれるではありませんか。

兄のステアがキャンディと出会ったのは、たまたまキャンディがニールとイライザの意地悪によりわざと置いてきぼりにされてしまい、「あ~、今日は黒星!」とキャンディがつぶやくと、「何が黒星なんだい?」といったことでした。ステアに車で送られるキャンディでしたが、ステアの車は途中でめちゃめちゃに壊れてしまい、2人は湖に落ちてしまうといった愉快な結末でした。

その後ステアとアーチーはキャンディと親しくなっていき、好意を寄せて行きます。ニールとイライザの意地悪に対しても2人はいつもキャンディの味方で、一時キャンディが行方不明になった時も必死に探すなど、なかなかできることではありません。

兄のステアは発明好きな青年で、いつも愉快なものを発明しては、周りを笑わせてくれました。でも彼の発明品はいつも失敗作ばかりで、弟のアーチーやキャンディをあきれさせていました。

でもステアは発明品が失敗であっても、別に落ち込むことなく、いつも笑って「また新しいのを作ってみせるさ!」といつも前向きでした。

最初はステアもキャンディに恋心を抱かせていましたが、後にイギリスの寄宿舎でメイフェスティバルが行われた際に、パティと出会い、お互いに恋仲となりました。

でも一方のアーチーは、ステアと比べたらキャンディに対しては激しい恋心があり、アンソニーの死後ますますキャンディを好きになりました。というのも、アニーが自分を好いていることを分かりつつも、どうしてもキャンディへの思いが強まるばかりで、テリィとキャンディが仲がいいのを見た時にはさすがに嫉妬してしまいました。

でもキャンディがテリィを愛し始めたのを確信したアーチーは、やはりまだキャンディが好きだと思いつつも、自分に思いを寄せていてくれたアニーを受け入れることにしました。

ステアにはパティが、そしてアーチーにはアニーといったそれぞれの恋人が出来ても、2人はキャンディを良き友達、味方として接することは変わりませんでした。

こんなに愉快で素敵な兄弟に出会えたキャンディは、意地悪なニールとイライザをギャフンと言わせる本当に心強い味方兼ボーイフレンドだったと言えます。